おうちで簡単ソフト食!!~聞いたことはあるけど「ソフト食」てなに?~
2018年10月10日
「食べる」という仕組み。
①ご飯を見て食べ物を認識し、食べる準備をする。
②食べ物を口に入れて、噛んで、飲み込みやすい塊にする。
③②で作った塊を喉に送り込む。
④送り込まれた塊をごっくんと飲み込む。
その後、食道から胃に送り込まれます。
しかし!!!
だんだん年齢を重ねていくと・・・。
※歯が弱くなってしっかりと物が噛めなくなる
→噛んで飲み込みやすい塊に出来ない。
※飲み込む力が弱くなる
→送り込まれた塊をごっくんできない。
など、うまく食事が食べられなくなる事があります。
そのような時のために!
ソフト(やわらか)食です。
ソフト食 3つのきまり
①舌で押しつぶせる程度の硬さであるもの
②すでに食塊(飲み込む直前の形)となっているもの
③すべりがよく、飲み込みやすいもの
ソフト食って何?(きざみ食との違い)
きざみ食とは違い、形があります。
きざみ食は細かく刻まれている食事のこと。
口の中でまとまらず、飲み込みにくい。
ソフト食って何??(硬さ)
・食べ物を噛む力が低下した方を対象にした
軟らかく仕上げた食事のことです。
※固さの目安は歯ぐき・指の腹でつぶせる位の軟らかさです。
食材の選び方のポイント!
お肉
・お肉
*包丁の背や、肉たたき器でたたいて軟らかくする。
*繊維を断ち切るよう3~5㎜の厚さの斜め切りにする。
・薄切り肉
*しゃぶしゃぶ用の肉を使う
・ひき肉
*そぼろはダマにならないよう、水やだし汁でほぐす。
*団子状にする時にはつなぎ(玉葱、山芋、豆腐、油脂類)を多く入れて軟らかくする。
魚介類
・魚類
*脂がのっている物がよい。
*皮や骨は取り除いておきましょう。
(当院で提供している魚・・いわし、カレイ、さば、スズキ、えそ、えびすり身、ツナ缶etc…)
・甲殻類(エビ・イカ・ホタテ)
*すり身状にして(又はすり身を購入して)お肉と同様のつなぎを加えて軟らかくしましょう。
・煮魚
*多めの煮汁で調理し、盛り付けも煮汁を多めにすることで身がしっとりとします。
*パサつく魚は煮汁にとろみをつけましょう。
・焼き魚
*焼きすぎに注意!!身が硬くなります。
*味付けによっては身がしまる為、焼く直前に塩を振ると良いです。
*パサつく魚はあんかけ、クリーム煮にすると食べやすくなります。
やさい
・葉物
*葉先は3㎝程度に切り、茎は小口に切る。
*キャベツや白菜などは縦に繊維が走っているため、繊維を断ち切るように切る。
・根菜
*煮物はいちょう切り、和え物は短冊切り。
*少し切り込み(隠し包丁)を入れると良い。
・その他
*南瓜は厚めに皮をむく。
*トマトは皮をむく。
ソフト食を作ってみよう!!
里芋コロッケ
魚の香り煮(スズキ 骨無し)
おろし和え
リンゴのコンポート
里芋コロッケの作り方
油の温度の目安は??
魚の香り煮(スズキ 骨無し)の作り方
おろし和えの作り方
リンゴのコンポートの作り方
栄養部が本を出しています
千鳥橋病院の栄養部から『家族で楽しむやわらか料理』というタイトルでレシピ本を出しています。
少しでも気になったら千鳥橋病院東館1階売店まで!!!
皆さんもご参考にしてくださいね。