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第4回 HPHサポーター交流発表会開催しました。

第4回HPH職場サポーター交流発表会を開催しました。

 

千鳥橋病院では、2018年度HPH推進担当者のまとめとして、第4回HPH職場サポーター交流発表会を2019年3月22日(金)に開催しました。今回は、多くの職責者が参加できるようにと、職責者会議の時間帯に開催し、約70名の参加がありました。

 

HPH職場サポーターは、千鳥橋病院内の各職場(部署)のHPH推進担当者からなる「職場サポーター」が、2ケ月に1度HPH推進会議を開催し、「SDH(健康の社会的決定要因)の学習」(前年度より継続)と、新たに、日本HPHネットワークと全日本民医連SW委員会が作成した「医療スタッフのための経済的困窮評価支援ツール(試行版)」の学習を重ねてきました。

 

特に、ツールの学習では、当院の中司医師の講義を受け、模擬事例から社会背景を探り、ツールを用いてグループワークで社会的処方(対策)を検討しました。模擬事例からの対策を見ると、全グループで模範的な社会的処方が出されており、参加者からは、「このツールを使うと、あまり知らない社会資源のことが分かり、患者さんに情報提供がしやすい。」との感想がありました。

 

発表交流会では、対象の28職場のうち、15職場からポスター発表がありました。

ポスター発表で表彰された3つの部署の発表をご紹介します。

 

  • 「タクシー運転手で集中治療を要する疾患に罹患した2名の患者~SDHを通しての退院支援とその後の生活~」担当:ICU病棟 就労困難な患者の生活と継続治療を整備した事例と特養への退院支援に繋げた事例。

 

  • 「10代の人工妊娠中絶を受ける患者の背景~SDHの分析から抽出された問題点~」担当:OPE室 10代の中絶はその後、精神疾患を罹患するリスクが高くなると言われていることから、その背景に複雑な家庭環境があることが分かった、今後の支援について考える機会となった報告。

 

  • 「糖尿病重症化とSDHの関係」担当:東4病棟 血糖検査を実施する患者で透析に移行する患者とそうでない患者の経済的背景から探り、関連性を調査しデータ化した研究的視点での報告。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は、テーマにも「SDH」の言葉が多く使われるようになり、患者さんの背景をSDHの視点から分析をしている発表が多く見られました。感想レポートには、「全体的に事例に深く関わり、よく分析ができていてともて良い発表だった」との感想もあり、年を重ねるごとに質の向上が感じ取られる発表会となりました。

 

HPH推進課