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認知症ケアについてTVで紹介されました


当院作業療法士の古川主任がKBC九州朝日放送「とっても健康ランド」に出演し、認知症の方との接し方について取材を受けました。

認知症においては、薬だけの治療では難しいのが現状です。まわりがその方にどういった関わり方をするかといった「認知症ケア」が必要となります。

認知症ケアでは、認知症当事者の尊厳や個性を尊重しながら、その人しく安心して生活送れるように支援していくことが重要です。

今回、古川主任が台本作りから参加し、実際に認知症の方とやり取りする場面を役者さんと再現しながら、コミュニケーションの取り方について紹介しました。

場面① 認知症の人にとっても役割は大事

お母さん役の役者さん(以下、お母さん)と娘さん役のリポーター(以下、娘さん。とっても健康ママの浜田しのぶさんが演じる)が家での場面を再現

夕食の調理をしようとするお母さんを見て、娘さんは包丁や火の扱いを心配して止めてしまう。

娘さん「あ、お母さん夕食の支度でしょ?私がやるから良いよ、お母さんは座っててね。」

お母さん「そう??じゃあ御願いね」と言いながらも、悲しそうな表情。

解説:確かに安全管理は大事ですが、その人の元々の役割や生きがいも大事。お母さんにとって夕食作りは家族の中での大事な役割です。

包丁の扱いが心配なら野菜を洗って貰う、火を使う際には近くにいる、他にも料理の味をお母さんにチェックして貰うなども良いかと思います。全てやってあげることが良いとは限りません。その人の生きがいや役割を尊重する関わりも大事です。一緒に調理をするなどしてみてください。

※ただし、全ての人が調理にこだわりを持っているわけではありません。生きがいややりがいは個人によって違います。

場面②認知症の人の行動の背景には理由があるかもしれない

しきりにバッグの中を探るお母さん。表情は険しい。

心配して娘さんが声をかける「お母さんどうしたの?」

お母さんは「財布が無いのよ!もしかして、あなた持っていった?」

娘さん「いやいや!そんなわけ無いでしょ。私じゃないよ。」(娘さん困惑した表情)

解説:認知症の人のもの取られ妄想は身近な人が疑われます。娘さんとしてはショックですね。

ただ、認知症の人の行動には理由がある場合があります。娘さん、お母さんに財布を探して何をしたかったか聞いて下さい。

娘さん「お母さん、財布探してどうしようとしたの?」

お母さん「孫にお菓子を買ってあげたかったのよ」

人の役に立ちたい、家族を大事に思っている、などの感情は認知症の人も同じように持っています。この場合、お母さんは財布を探していますが、その背景には家族を大事にしたい、という気持ちがありました。

「お母さん、家族を大事にしてくれてありがとう」と声をかけて貰っても良いかもしれませんね。

※ただし、全ての人が財布を探しているときに同じ事を考えているわけではありません。背景にある感情は個人によって違います。

このように対応によって症状がかわります。認知症になったからといってその人らしさが急に変わってしまうわけではありません。今までしていたことをできるように寄り添うことが大切です。

 

人生で初めてテレビカメラの前に立ち、とても緊張したそうですが、無事撮影を終えて演者さんたちと記念撮影をしました。