だれもが安心できる医療機関をめざして~福岡SOGIE団の紹介~
福岡SOGIE団とは
「SOGIE(ソジー)」とは、性的指向(Sexual Orientation)、性自認(Gender Identity)、性別表現(Gender Expression)の頭文字を取った総称です。福岡SOGIE団は、すべての人にとって利用しやすい医療・介護施設、そして働きやすい職場環境を目指して結成され、活動しています。
福岡SOGIE団の活動
福岡SOGIE団は、千鳥橋病院、千代診療所、たたらリハビリテーション病院、本部のスタッフが月に1回ミーティングを行っています。ミーティングでは、職場での問題点や質問を持ち寄り、議論しながら学習を進めています。
これまでの取り組みとしては、以下のような活動が行われました。
・診察券の性別表記の廃止
・千代診療所に誰でも使える多目的トイレの設置(進行中)
・ふくおかLGBTQフレンドリー企業への登録(千鳥橋病院、千代診療所、たたらリハビリテーション病院)
・職員向けのニュースレター発行
医療機関ならではの課題
医療機関だからこそ直面する課題も多く存在します。例えば、健康リスクの把握や病気の診断に際して、患者さんのセクシュアリティ(性のあり方)を確認する必要がある場合があります。
また、患者さんに間違いがないようフルネームで呼ぶことが推奨されますが、戸籍上の名前で呼ばれたくない患者さんもいます。このような場合、どのように本人確認を行うべきか、メンバーの間で様々な意見が出されました。
福岡SOGIE団の目指すもの
福岡SOGIE団は、性的マイノリティの方だけでなく、高齢者、子ども、外国人、障害を持つ方など、誰もが受診しやすく、過ごしやすい医療機関を目指しています。そのために、職員教育や対応能力向上のための研修を計画しています。
患者さんにとって利用しやすい医療機関であることはもちろん、職員にとっても働きやすい職場環境を作るために、今後も活動を広げていきたいと考えています。