第2回在宅医療交流集会「地域分析ワークショップ」を開催しました
ちどりばし在宅診療所は2021年6月に開設し、地域の在宅医療の需要に応えてきました。
昨年は医療と介護の連携を強め、在宅医療を質量ともに引き上げる取り組みとして、第1回在宅医療交流集会をTKP博多駅前シティセンターにて行いました。基調講演は医療法人社団プラタナス 桜新町アーバンクリニック院長の遠矢純一郎先生に「在宅医療と多職種連携」について講演いただきましたが、今回は第2回ということで筑紫女学園大学人間科学部准教授の前田佳宏先生をお招きし、「地域分析」をテーマにワークショップを行いました。
今回のワークショップには、在宅医療に関わっている法人内の医師や看護師、社会福祉士やケアマネージャー、リハビリセラピストなど32名が参加し、7グループに分かれて「日常業務で困っていること」をテーマにグループワークを行いました。
ワークショップとしては、①地域分析と課題の抽出 ②顔の見える連携と情報共有 ③在宅医療や介護サービスの必要性と患者獲得を主な開催目的としていましたが、医療へのアクセスの問題からキーパーソン不在、認知症から始まり自宅環境やペットの世話問題まで、多くの問題が話し合われました。
特に、医療へのアクセスの問題として、介助者がいない・医療費が払えない・相談できる診療科(特に精神科など)がないといった理由で医療につながっていない人がどれくらいいるのか、今後の課題として事例や規模などを数値化して掘り下げていく必要があると考えています。数値による見える化をとおして地域課題を抽出し、法人全体で取り組めるようなものにしていければと計画しています。