千鳥橋病院マイクロバス 最後の日

  約24年間、職員や地域の方々をあちこちへと運んでくれた千鳥橋病院のマイクロバスが2024年11月でリース期間満了の日を迎えました。お別れの日となった11月25日、このバスを運転してきた千鳥橋病院総務課の大森祐希主任にバスの思い出や運転のエピソードを紹介して頂きました。

 まずこのマイクロバスの総走行距離は379,544km、この距離は何と地球を10周(!)に匹敵するそうです。それにしてもバスとの別れは名残惜しく、本当に良く頑張ってくれたなぁ・・・と感慨深いです。

 一番印象に残ったドライブは、やはり2016年4月14日に発生した熊本地震の直後、支援に派遣された職員の送迎でした。このとき既にリース開始から十数年経過しており、正直あまり乗り心地は良くありませんでした。そこで支援で疲れている職員が帰路の車中でゆっくり休めないのでは申し訳ないと考え、安心して寝られるように時速100kmの速度を保ちつつ(等速を維持するのは乗り心地の良さと快適さの条件です!)慎重な運転を心掛けました。当時は地震発生直後(確か約一週間後くらい)で悪路続き、もちろん瓦礫が残り通行できない道も多いうえに渋滞が凄まじかったです。そこで、事前に安全に通行出来るルートを入念に調査して運転に臨みました。度々ルームミラーでうたた寝する職員の姿を確認しつつ、良かったな、ゆっくり休めているかな・・・と安堵した覚えがあります。

 実はこのバス、約8年前に度々エンジントラブルに見舞われました。これはもういよいよ寿命だ!と判断し、次なる候補を探し「ほぼ買い換えは決定」となった後からなぜかピタッ、とエンジントラブルが起こらなくなりました。しかもその後から今日まで約100,000kmを走りぬけてくれました。「まだまだ走れます!頑張れます!」と、バスが健気に私たちにアピールしているようで何か人間臭く、ますます愛着が湧いたエピソードでした。病院総務部のスタッフからこのバスへ心から「お疲れ様でした」と、労いと感謝の言葉を送りたいと思います。

団内報「動脈」より