第2回 医療安全全国共同行動 ベストアクション受賞
第2回 医療安全全国共同行動 ベストアクション受賞
2月11日(水)、一般社団法人 医療安全全国共同行動主催「第2回 医療安全全国共同行動 ベストアクション」が発表されました。
本表彰は、2025年11月に開催された「第20回医療の質・安全学会学術集会」で発表された多くの取り組みの中から、医療安全における12分野ごとに優れた実践を選出するものです。
当院の三苫検査部技師長が報告した取り組みが、「行動計画4c 検査行為における安全確保」の分野で表彰されました。
多職種が連携して取り組んできた医療安全活動が評価されたものです。
今回は、受賞された三苫技師長にインタビューを行いました。
■受賞の率直なお気持ち
――受賞が決まったときのお気持ちを教えてください。
「正直、とてもびっくりしました。
今回の取り組みは、医師・保健師・事務・臨床検査技師といった多職種が自主的に関わり進めてきたものです。その活動が評価されたことを大変嬉しく思っています。」
■取り組みの内容について
――今回評価された取り組みについて教えてください。
「『ウイルス性肝炎撲滅に向けた取り組みと肝炎コーディネーターの役割』というテーマで活動を行いました。
肝炎医療コーディネーターの認定取得者を中心に“ウイルス性肝炎拾い上げチーム”を立ち上げ、院内連携フローを整備しました。
具体的には、HBs抗原やHCV抗体が陽性の患者さんをリストアップし、チームや肝臓専門医の介入が必要かを確認し、適切な対応につなげています。」
■取り組みの成果
「この取り組みにより、HCV抗体陽性の患者さんへの対応率が向上し、DAA治療につながったケースもありました。
また、HBs抗原陽性の患者さんについてはもともと対応率が高く、その背景には感染対策チームによる啓発活動があり、再活性化リスクに対する医師の理解が進んでいることが影響していると考えています。」
■取り組みのきっかけと課題
――取り組みを始めたきっかけを教えてください。
「検査技師7名が肝炎医療コーディネーターの資格を取得したことがきっかけです。資格を活かし、現場で役立つ取り組みを行いたいと考えました。」
――今後の課題はありますか?
「肝炎ウイルス検査の結果を、陽性・陰性に関わらず即日対応できるようなシステム構築が今後の課題です。」
■今後の展望
「職員の入職時健診では、職種によって肝炎検査が実施されていない場合があります。今後は全職種が検査を受けられる体制を整えていきたいと考えています。
また、地域の方々にも肝炎検査の重要性を知っていただくため、広報誌などを通じた啓発活動にも取り組んでいます。」
■医療安全に大切なこと
「医療安全において大切なのは、自分たちが感じた問題意識に対して、行動につなげていくことだと思います。」
■おわりに
今回の受賞は、特定の職種にとどまらず、多職種が連携し主体的に取り組んだ成果です。
当院では今後も、患者さんに安心・安全な医療を提供できるよう、医療安全の取り組みを継続してまいります。