NEPAL FESTIVAL FUKUOKA 2026にて健康相談活動に行ってきました
4月18日~19日、天神中央公園にて「NEPAL FESTIVAL FUKUOKA 2026」が開催されました。福岡医療団HPH(Health Promoting Hospital)として、19日に医療相談ブースを出展しましたのでご報告します。

■ 参加のきっかけ
今回の参加のきっかけは、HPH委員会において、「移民やその他の脆弱な人々のための医療における公正性基準」のツールに基づいて、私たちの医療活動の自己評価を行ったことでした。最近、当院も外国人の受診患者さんが増加しています。学業や就労で日本在住の方もいますし、旅行者の方もいます。千鳥橋病院の出産の約半分は外国人の方です。結核で感染症科に受診される若いネパール人も多くいます。
外国人がかかりやすい病院・診療所になっているだろうかということで当事者であるネパール人コミュニティの方々と懇談会を行う機会を設けました。ヒマラヤインドレストランのスシルさんたちを招いて聞き取りを行いました。同じ地域に住んではいますがなかなか交流の機会もなく、どうしたら日本人とネパール人の交流ができるかについて伺ったところ、「ネパール・フェスティバルを毎年開催しているので、そこに参加してみたらどうでしょう」と主催者の一人であるスシルさんから提案がありましたので今回参加してみることにしました。

■ 当日の様子
19日は朝に雨が降っていましたが、9時頃から晴れ間も出ており、気候も良く絶好のお祭り日和でした。今回は医師2名、看護師3名、医療事務1名が参加しました。
主催者側から、テント・机・椅子が用意されていました。血圧測定・血管年齢の測定の場所を通路沿いに設け、奥に医師との医療相談の場所を作りました。他にどうしたら立ち寄る人が多くなるか分からなかったので、折り紙と習字の道具を用意して体験できるようにしました。お茶とお菓子の用意、子供が喜ぶようにシャボン玉・紙風船などの小物も用意し幅広い年代の方が気軽に立ち寄れる工夫を行いました。
- 千鳥橋病院と書いてあります
垂れ幕はネイティブチェックも受けて用意したのですが、印刷の際にうまくいかなかったようで、ネパール人には読めないといわれてしまい残念でした
となりや向かいには、日本からネパールにお金を送金する会社や、スマホ会社、不動産会社のテントがありました。朝方はお祭りの参加者はまばらでしたが、近隣のテントにいた企業のスタッフの方々が次々と血圧測定・血管年齢測定に訪れました。「東京からの出張で来ていて、降圧薬を持ってくるのを忘れたが大丈夫か?」「以前、高血圧で一年くらい薬を飲んでいたが、血圧の薬はずっと飲まないといけないのか?」など血圧の相談が多くありました。ネパールの若者は痩せている方が多いですが、中年になると肥満の方も多くいました。またネパール料理は塩分が高いため、高血圧の方が多いのかもしれません。

■ 会場の雰囲気
お昼からは、民族衣装をまとった若者たちや家族連れの方がたくさん祭りに参加していました。演奏やカラオケをしているステージ前は人でいっぱいになっておりお酒はないのに大変活気がありました。血圧測定などの機会がないのか若者も血圧測定に興味があるようでした。体重も気になるようでしたが残念ながら体重計は持ってきていませんでした。
ネパール料理屋さんも多く出店しており、ナングロガルやダズバイキッチンなど病院近くの店も出店していました。チキンビリヤニやモモをおいしく頂きました。
■ 成果と学び
健康相談ブースには、多くの方が血圧測定・血管年齢測定に訪れていました。数えてはいませんが50人以上の方が来ていたかと思います。健康相談にも7-8名訪れていました。みなさん日本語が話せる方が多いですが、上手な人からそうでない人もおり、かなり人によりばらつきがありそうでした(日本人の英語よりは上手だと思いました)。
また、ネパール人の支援をしているという団体の代表者や大学の研修員にもお会いして名刺交換することができました。
■ まとめ
最も印象的だったのは、参加するネパールの方の笑顔でした。
医療ブースに来る際も、みなさん笑顔で参加されており、こちらが元気をもらいました。福岡は安全で住みやすいという方も多くいらっしゃいました。言葉はなかなか通じないこともあり、特に医療用語になると難しいですが、同じ福岡に住む人たちが、健康に平穏に暮らせるように、医療的に困ったことがあれば助けになればと思いました。