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放射線部

ようこそ!放射線部へ

放射線部では様々な医療機器を駆使して、安全で質の高い検査を行えるように日々努力しております。
現在放射線技師17名、受付1名が勤務しており、各分野での専門性を高めるためチーム制をとっています。勉強会にも積極的に参加し、知識・技術の研鑽に励んでおります。検査で不安な事や分からない事がありましたら担当技師にお声かけ下さい。また、院外からの検査も承っております。予約は地域医療連携室にお申し込み下さい。

– 各検査の紹介 –

CT(Computed Tomography)

CTとはX線を使って体内の断層像(輪切り)を撮影し画像化します。また、短時間で広範囲の撮影ができます。(胸部~骨盤部まで10秒程度の息止めで撮影が可能です。)
さらに、造影剤を使用することで血管や腫瘍をより明確に抽出することもでき、治療に大きな役割をはたしています。

CT

MRI(磁気共鳴画像)

MRI検査は、放射線を用いないため被ばくがなく、全身のあらゆる部位の検査を行うことができ、様々な診断ニーズに対応可能です。当院では2023年7月にフィリップス社製1.5テスラMR5300に更新をしました。
新装置は高画質であるとともに安全性も高まりました。また、検査室内も、患者さんにリラックスして検査を受けて頂けるようなやさしい環境となっています。

MRI
検査室内は映像と音楽の効果で
リラックスできる空間となっています。
MRI

Angio(血管造影検査)

Angio

Angio/IVRとは、X線の透視画像を見ながらカテーテルと呼ばれる細い管を目的部位まで到達させます。造影剤を注入し、血管の走行や狭窄の有無、血流状態を調べる検査です。狭窄している血管を広げたり、止血するために血管を詰めたり、抗がん剤を注入したりと様々な治療を行います。当院はGE社製のInovaと言うFPDを搭載した機器を使用し、24時間、緊急検査・治療を行える体制を整えています。

Angio

以下の画像は肝臓の血管の写真です。
矢印の部分に肝臓のガンが濃染されています。ガン細胞を栄養している血管を選択的に造影し、抗がん剤を注入します。

Angio

ラジオアイソトープ(核医学)検査

2011年10月に装置を更新しました。
RI検査は目的部位に特異的に集まる薬剤に放射線物質を標識したものを注射し、目的部位から放出される放射線を専用の装置で画像化します。主な検査部位は心臓、脳、骨、肺、腫瘍、リンパ管、甲状腺などです。

GE製 INFINIA

ラジオアイソトープ

心臓CTと心筋負荷スペクトのドッキング(フュージョン)画像も作っています。
これはRI画像からは血流の悪いところを、CT画像からはその部位を栄養している血管を見つけ出し、カテーテル検査などに役に立ちます。

ラジオアイソトープ

一般撮影

胸や腹、骨などの撮影を総称して「一般撮影」といいます。いわゆるレントゲン撮影です。X線を用いて撮影することで痛みを伴わずに、体の内部を見ることができます。

一般撮影

検査説明

シャツのボタンや、金属類(ネックレスやブラジャーのホック)、ラインストーンなどは写真に写り込んだ際、病変と間違われたり病変部を隠したりする可能性があるので、撮影する時は外して頂きます。

一般撮影

当院では、新たにフラットパネルを導入し、患者さまにとってより優しく、より診断価値の高い画像を提供できるようになりました。
また撮影室は、5部屋あり、撮影する箇所で使い分けています。

X線透視検査

Ⅹ線透視検査では、Ⅹ線を使用していろいろな部位の透視像や撮影像を、モニタで観察しながら行う事ができます。
食道・胃・腸などの消化管検査や、脊髄神経ブロック・関節整復などの透視、様々なチューブの挿入や交換などの透視、嚥下造影検査などを行います。

X線透視検査

マンモグラフィー検査

日本では、新規乳がん患者数が6万人を超えています。これは12人に1人の割合で乳がんになっているということになります。死亡率は年々増加している傾向にあるにも関わらず、日本のマンモ検診受診率は3割以下です。欧米などの7~8割の受診率に比べるとかなり低い数字です。乳がんは早期に見つければ治るガンともいわれているので、検診を受けることがとても重要であり、その際に登場するのが、マンモグラフィです。

マンモグラフィ検査とは

触ってもわからない乳がんを発見できる乳房専用のX線撮影の検査です。小さなしこりや腫瘤、非常に細かい石灰化などを見つけることができます。
撮影時には圧迫板という透明の板で乳房を挟んで抑えた状態で撮影します。圧迫をすることで、乳腺に隠れてしまう小さな病変を発見しやすくなります。また、乳房の厚みを薄くすることで、撮影時の被ばく量を低減することができます。

マンモグラフィ検査

痛みの感じ方は個人差がありますが、必ず痛いというわけではありません。肩の力を抜いてリラックスするだけで痛みを和らげることができます。無理な我慢はしないように、圧迫の痛みが強ければ遠慮しないで担当技師に伝えてください。
生理前にはホルモンの関係で乳房が張って痛むことがありますので、月経開始後1週間~10日くらいに受けられるのが良いです。

当病院は、乳腺外科もありますので、検診に異常があった方も、手術や治療を行い長期にわたってフォローできる体制が整っています。
なお、当院では女性技師(検診マンモグラフィー撮影認定放射線技師A判定4名含む)が撮影を行っており、安心して検査を受けることができます。

何らかの症状がある場合、検診で要精密検査の場合は千鳥橋病院付属千代診療所 「乳腺外科外来」を受診しましょう(予約制)

当病院は、乳腺外科もありますので、検診で異常があった方も、手術や治療を行い長期にわたってフォローできる体制が整っています。

マンモグラフィ検査

骨密度測定

骨密度検査とは

骨の強さを判定する尺度の一つで、身体を支える骨の中のカルシウム、マグネシウムなどのミネラル成分の量を測定するもので、骨粗鬆症の診断に用いられます。当院で行っているDEA法(2種類のエネルギーのX線吸収測定法)で2019年GE社PRODIGY Fuga全身用が導入されました。

骨粗鬆症は骨折しやすく寝たきりの要因の一つで当院では腰椎と大腿部を測定しています。高精度でX線による被ばくも低減に効果があり、検査時間から結果レポートまで約5分程度で提供されます。また診断、治療において骨量、骨質を測定しますが全身撮影(体組成)が可能で体脂肪率、脂肪量、筋肉量も測定でき、サルコペニア診断に役立ちます。50歳以上の女性の3人に1人は骨粗鬆症患者と言われています.気軽に医師に相談し早めの検査で骨の状態をしっかり把握しましょう。