薬剤部


河波 豊
当院薬剤部では、一病棟を複数の薬剤師による担当制を実施しており、ベッドサイドまで出向き入院から退院までの服薬指導や医薬品管理、さらに患者さんの質疑への応答に専門性を発揮してもらい、患者さんに寄り添った医療を展開しています。先輩の指導を受けながら途切れない薬剤管理ができるようにしています。スキルアップを最重要課題と位置づけ、学会や専門研修参加などへの援助を積極的に行っています。
導入システム
- 電子カルテ
- 薬剤オーダリングシステム
- 自動分包調剤機
- 安全キャビネット(化学療法用)
- 薬剤支援システム
- クリーンベンチ(TPN用)
わたしたちの薬剤活動
INTERVIEW ― 先輩インタビュー ―
※インタビューは2016年のものです

「無差別平等の医療」を提供する存在へ
牧 怜弥さん
入職1年目 / 崇城大学薬学部卒
医療従事者の母の影響を受け、私も人のために何か力になりたいと薬剤師をめざしました。就職活動では、「無差別平等の医療」という患者さんに寄り添った理念に惹かれて当院への入職を決めました。入職1年目の今は、患者さんの声に耳を傾け、その表情を見て、寄り添うためにはどうすれば良いかと考えながら仕事しています。その中で、さらに患者さんのためにできることはないかと常に考える姿勢を先輩方から学んでいます。医師も看護師も含めて医療従事者の関係性が良いのも当院の魅力。薬剤師の中でも普段から交流する機会が多く、何でもすぐに相談できる雰囲気があります。知識をさらに身に付けることで、処方設計に貢献できる薬剤師になりたいと思っています。

経験を重ねることで成長し、女性も活躍できる
加来 由彩さん
入職9年目 / 九州保健福祉大学薬学部卒
結婚後も仕事を続けたいと考えていた私にとって、子ども3人を育てながら活躍している薬剤部長の存在が入職の決め手になりました。入職1年目から病棟で患者さんに関わる業務内容にも興味がありましたね。現在は、病棟薬剤業務の他、委員会活動や薬剤部のシステム構築を担当し、視野を広げながら様々な業務に取り組めています。経験を重ねることで、これまでとは違った新たな考えもできるようになり、全体を見渡せるようになりました。女性も長く活躍できる当院では、育休後もキャリアを磨くことが可能です。子育て中の職員への理解や協力があることにも感謝していますね。だからこそ、私自身もスキルアップをめざして頑張りたいと思います。

薬剤師がいきいきと働ける職場づくりを
西村 幸久さん
入職16年目 / 第一薬科大学薬学部卒
医療現場で知識を高めたいと病院薬剤師を志望。患者さんの立場になり、医療を展開していく病院の姿勢に惹かれて入職しました。私たちの仕事は、単に薬をお渡しするだけではありません。患者さんの背景にある生活環境まで見ながら、処方設計していく業務に大きなやりがいを感じています。患者さんの声を細かく拾い上げ、治療が良い方向に進んだ時には、「ありがとう」と感謝の言葉をいただけます。患者さんの声が届く距離の近さも当院の魅力ですね。最近は、職種や施設の垣根を越えて情報共有を行い、病院全体の向上を図る事務局的な役割を任されるようにもなりました。薬剤師がいきいきと働ける環境づくりを進めながら、病院運営に貢献したいと考えています。
薬剤部連携

キャリアアップ・研修制度

専門
研修
研修
マスター
幅広い知識と技術を備え、臨床現場の中心的存在として実務に貢献する。組織の管理・運営に重点をおいて業務にあたり、組織の安定と発展に貢献する。
スペシャリスト
生涯にわたって特定専門分野を極める。薬剤師用(ガイドライン)や研究発表などを推進し、組織の技術向上に貢献する。
研修要項
基礎研修(入職2年まで)
- 医療人としての基本的な姿勢を身につける
- 私達の目指す医療活動を学ぶ
- 薬局業務を理解し、日常業務が正しくできるようになる
- 薬の知識および疾患の基礎知識を学び、身につける
- 社会人としての態度(規律性、責任性、積極性、協調性)を身につける
総合研修(入職3年~4年)
- 総合的な医療人としての薬剤師(日常業務の中核)をめざす
- 担当部署(部門)の業務全般に責任がもてる能力を修得する
- 病院内の各種委員会での職場代表や部会活動、薬剤師会活動等で役割を担う
- 新卒薬剤師の初期研修を担当し、後輩の指導をおこなう
- 疾患別薬物療法を身につけ、他疾患との連携など安全な薬物療法を学ぶ
- 「業務・教育・学術」について、自身の行動目標達成につとめる
専門研修(5年目以上)
- 専門性を高め、マスターコース/スペシャリストコースから希望コースを選択する
- 薬剤師会の役員など院外の活動で任務を担う
- 事業所の方針に沿って担当部署(部門)の業務計画を組み立てると共に、業務遂行のリーダーの役割を果たす
- 各種委員会で事務局活動などを通じ、安全な薬物療法推進のイニシアチブをとる
- 「業務・教育・学術」について、自身の行動目標達成につとめる


病院薬剤師の楽しさや魅力を多くの学生に知って欲しい…そんな願いから始めた1日見学。
病院説明会などでは味わえない実際の業務内容を体験してもらっています。また、聞きたいことや困っていることがあれば、スタッフが丁寧に対応します。
多くの人に参加して頂きたく思っていますので、まずはお気軽にご参加ください。


午前のスケジュール
- 当日スケジュールについての説明、薬剤部の業務全般について
- 病院内や千代診療所の建物や業務風景を見学します
- 薬剤師が実際に行っている調剤業務を見てもらいます
- 当日抗がん剤のミキシング業務があれば、一緒にガウンを着て隣に座ってもらうことも…
- 実際の薬剤師と一緒に病棟やベッドサイドに赴き、実際に配薬や患者さまへ服薬指導していることろを見学してもらいます。


午後のスケジュール
- 各種委員会について説明します
- 見学の曜日に対応した病棟の回診、カンファレンスへ参加してもらいます
- 委員会活動の風景を見学してもらいます
- 最後に…1日見学してみての感想をうかがいます

薬剤部での調剤や、薬事委員会、新薬の評価に関するお話や病棟でも実際に薬剤性肝炎の患者さんのもとに行って、指導しているところを見学することができ、今日は一日とてもよい経験をさせていただきました。午後には循環器科と代謝科のカンファレンスにも参加して、学生実習でもなかなか体験できなかったことを今日一日でたくさん体験することができました。ありがとうございました。
(F大学 S・Nさん)