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婦人科

婦人科の紹介

千鳥橋病院産婦人科の、婦人科疾患の治療内容について紹介させて頂きます。

当科では子宮や卵巣腫瘍の腹腔鏡下手術の他、子宮頸部癌の前病変である子宮頸部異形成の日帰り手術など、婦人科の疾患の入院治療をおこなっています。また、急性疾患として、卵巣嚢腫茎捻転、卵巣出血などの緊急手術や、骨盤腹膜炎や月経困難症の薬物治療もおこなっています。

2013年11月に産婦人科病棟を改装し、入院病室と診察室を整備しました。全室個室とし、患者さんが療養しやすい環境を準備しております。

婦人科疾患の治療にあたっては、合併症がある患者さんも多く、総合病院として、内科、外科、麻酔科医師の協力のもと、全身管理にも十分注意し、患者さんが安心して治療が受けられるよう勤めております。

2014年3月31日
産婦人科 山内和幸

腹腔鏡下手術について

腹腔鏡下手術について 腹腔鏡下手術は、開腹術にくらべると、腹部の創部が小さく、術後の痺痛が少なく、入院期間も短い手術法です。当科では、卵巣嚢腫摘出術、子宮筋腫核出術、腹腔鏡補助下膣式子宮全摘術を中心に、腹腔鏡手術をおこなっています。下腹部に3ヶ所小さく切開し、器具を挿入して、腹腔内の手術操作を行います。通常は術後翌日より食事や歩行は可能となり、術後早くからシャワーも使用できます。退院後は一定期間の安静を必要としますが、家事や仕事の復帰も早くから可能なことが多いです。

【入院期間の一例】

病名 術式 入院期間
卵巣嚢腫 卵巣嚢腫摘出術 5日間
子宮筋腫 子宮筋腫核出術 7日間
子宮筋腫、子宮腺筋症 腹腔鏡補助下膣式子宮全摘術 9日間

病状によっては、腹腔鏡下手術が出来ない場合や、開腹術へ変更させて頂く場合があります。術後経過によっては入院期間は延期する場合があります。

日帰り手術について

手術当日の朝に入院していただき、夕方に退院できます。短時間の手術ですが、手術室で厳重な管理下に手術を行います。早期に通常の日常生活に戻ることが可能です。

【日帰り手術の一例】

病名 術式
子宮頸部異形成 子宮頸部レーザー蒸散術
子宮内膜ポリープ、子宮内膜増殖症 子宮内膜掻爬術
外陰部のバルトリン腺膿瘍 造袋術

病状や、術後経過によっては、1泊2日へ入院期間が延期する場合があります。

子宮筋腫の治療について

子宮筋腫の治療について 子宮筋腫は婦人科疾患の中でも患者さんが多い疾患の一つです。子宮筋腫が発見されても、過多月経や月経痛が軽度であれば、貧血がある場合に鉄剤を内服してもらい、自然に閉経するの待機している方もおられます。ただし、定期的に腫瘤の大きさや形態を観察する必要があります。
過多月経による貧血や月経痛がひどく困っていても、どのような治療がよいかお悩みになっておられる方も多いようです。当科では、患者さんの病状、挙児希望の有無などにあわせて、最適な治療を提供できるように対応します。

薬物療法

薬物療法 症状外来通院で月に注射や点鼻薬で.月経を止め、子宮筋腫を縮小させる薬物療法があります。この薬剤は使用期間制限があり、使用中止後は月経が再開して、症状が再度出現する事が多くあります。一時的に更年期障害様の症状がみられることがあり、主に閉経が近い年齢の患者さんや手術治療問にこの薬物療法をおすすめしています。

手術治療

手術には、子宮筋腫のみを摘出する方法(子宮筋腫核出術)と筋腫ごと子宮を摘出する方法があります。子宮筋腫核出術は、子宮筋腫の部位、大きさ、子宮内膜症合併による癒着の有無などにより、開腹術、腹腔鏡下手術、子宮鏡下手術を選択します。

子宮筋腫核出術後は、妊娠することも可能です。ただし、子宮切開術後の分娩では、子宮破裂という重篤な異常が発生する可能性があるため、帝王切開分娩が必要となることが多いです。近年の腹腔鏡下手術の術技や機器の向上により、以前は子宮全摘が必要とされていた病状でも腹腔鏡下子宮筋腫核出術が出来る場合も多くなっています。

子宮摘出の場合も、子宮とその周囲の状態によって、開腹での子宮全摘術、腹腔鏡補助下膣式子宮全摘術、膣式子宮全摘術から術式を選択します。

閉経される前の患者さんは原則として両側卵巣を温存するため、子宮摘出術後に卵巣欠落症状(更年期障害様症状)は出現しません。卵巣にも疾患があり、子宮摘出術と同時に両側卵巣を切除した場合でも、外来通院でホルモン補充療法をおこなうことで、卵巣欠落症状の治療は可能です。