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第22回ちどりICLSコース開催!!

来る2015年7月12日、千鳥橋病院にて第22回目のICLSコースが開催されました。
さて、みなさんはこの「ICLS」というものをご存じでしょうか?

ICLSコースとは「Immediate Cardiac Life Support」の略で、「突然の心停止に対する最初の10分間の対応と適切なチーム蘇生を習得することを目標としたコース」と言うことになります。このICLSコースでは、一次救命処置のBLSと二次救命処置ACLS(ALS)の初歩(VF、Pulseless VT、PEA、Asystole)をまる1日かけて学び、修得をします。つまり、一言で言えば、「医療従事者のための蘇生トレーニング」ということですね。

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今回、インストラクターや受講生全員を併せると、合計で47人という規模での開催となりました。千鳥橋病院の横山医師がコースディレクター、竹邉医師コースコーディネーター、中司医師がコースアドバイザーとして、参加しました。また、インストラクターとして、千鳥橋病院の看護師や、外部の医療機関の方々も参加していただいています。受講生は救急隊員や看護師、検査技士といった様々な職種の方々の参加がありました。

 

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さて、具体的な講習の内容ですが、日本救急医学会のホームページによると、ICLSコースの行動目標は以下の通りとなります。

・蘇生を始める必要性を判断でき、行動に移すことができる
・BLS(一次救命処置)に習熟する
・AED(自動体外式除細動器)を安全に操作できる
・心停止時の4つの心電図波形を診断できる
・除細動の適応を判断できる
・電気ショックを安全かつ確実に行なうことができる
・状況と自分の技能に応じた気道管理法を選択し実施できる
・気道が確実に確保できているかどうかを判断できる
・状況に応じて適切な薬剤を適切な方法で投与できる
・治療可能な心停止の原因を知り、原因検索を行動にできる

上記の内容を、一日掛けて修得をしていきます。

 

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受講中の参加者の顔は真剣そのもの。写真は心肺蘇生を人形を用いて行っている様子です。インストラクターが設定する様々な状況設定のなかで、適切な救命処置を学習しています。

 

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今回の講習には、我が千鳥橋病院の研修医2名もインストラクターとして参加しました!
この真剣なまなざしの先には・・・。

 

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真剣に取り組む一方で、楽しく、和やかな雰囲気も大事にしていたため、終始皆さん活発なコミュニケーションと笑顔も多い講習会となりました。

終了式では、一人一人に修了証が手渡され、一日を終えての感想を伝え合いました。皆さん高い意識を持って参加されている方ばかりだったため、それぞれの医療の現場で、きっと今回のICLSコースでの体験が生かされることでしょう。また、今回受講生として参加して頂いた方々も、今度は指導者側として参加があるかもしれません。きっと、今後の救急医療を支える立場になっていくことと思います。

 

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今回私は、お手伝いとして、後ろから見ているだけの立場でしたが、受講生の方々の何とか自分のものにしようとする真剣な様子と、コース参加者の一体感に鳥肌が立ちました。
皆さん!ほんとにカッコよかったです!!

最後にみんなで集合写真!一日お疲れ様でした!

ブロガー初心者の瀬口でした!