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臨床工学科

臨床工学技士とは

臨床工学技士の制度が出来たのは比較的新しく、1987年5月に制定されました。
「臨床工学技士法」に基づく医学と工学の両面を兼ね備えた国家資格で臨床工学技士になるには定められた学校を卒業し国家試験を受ける必要があります。

臨床工学技士は医師の指示の下に、生命維持管理装置の操作及び保守点検を行う事を業とする医療機器の専門医療職種です。
医師をはじめ、看護師などと共に医療機器を用いたチーム医療の一員として生命維持をサポートしています。

臨床工学技士

スタッフ概要

臨床工学技士:計17名

所有資格関係

  • 診療放射線技師:1名
  • 准看護師:1名
  • 透析技術認定士:6名
  • 呼吸療法認定士:6名
  • 心血管インターベンション技師:1名
  • CDR認定:1名
  • IBHRE CCDS-JDR:1名
  • 植込み型心臓不整脈デバイス認定士:3名
  • MDIC認定:1名
  • 心電図検定1級:1名
  • 心電図検定3級:1名

血液浄化業務

主に糖尿病などが原因で腎臓の機能が低下した患者さんは年々増加し続けています。低下した腎臓の代替療法の一つとして血液浄化センター又はICUで人工透析装置による血液浄化を行っています。
臨床工学技士は人工透析装置の準備・操作・保守管理、人工透析に必要な透析液供給装置の保守・水質管理を行っています。

この他、月に2回の採血データを元に患者1人1人にあった透析の提案や、人工腎臓の選定、ICU/病棟ではCRRT業務に加え腹水濃縮(CART)等も行っています。

人工透析機器のメンテナンス
人工透析機器のメンテナンス

医療機器管理業務

人工呼吸器や麻酔器、補助循環装置、除細動器、保育器など生命維持に不可欠な医療機器の保守・定期点検を行う事で安心・安全な医療の提供に取り組んでいます。

この他、全病棟のラウンドを日々欠かさず行い医療機器が正常に作動しているか確認を行う事でより安心・安全な医療を提供できるよう心がけています。

最近では、現場で正しい医療機器の操作を行えるよう各職種への学習会にも力を注いでいます。

人工呼吸器のメンテナンス
人工呼吸器のメンテナンス

心臓血管カテーテル室業務

血管撮影室では冠動脈疾患の患者さんに対して行われる心臓カテーテル検査や救急で病院に搬入された急性心筋梗塞の患者さんに対し、循環器内科医師・放射線技師・看護師とともに心臓カテーテル検査やPCI(経皮的冠動脈形成術)を行っています。この他に下肢動脈に対するPPI(末梢血管カテーテル治療)やCAS(頸動脈ステント留置術)、エンボリ(脳動脈瘤塞栓術)といった脳神経領域の治療も行っています。

臨床工学技士は清潔野においての介助業務や、病態によっては心臓の補助を行うIABP(大動脈バルーンパンピング)装着、心肺停止に陥った患者さんに対してはPCPS(経皮的心肺補助)装置の装着を行う場合もあり、多職種と患者さんを救うためにチーム医療を行っています。

ペースメーカー業務

ペースメーカーの植込み・交換手術の立ち会い、定期外来やその他臨時のチェック、また遠隔監視システムによる管理を行っています。より専門的な知識も必要とされるため、各社メーカー/業者の方々の協力のもと学習会やセミナーを通して「植込み型心臓不整脈デバイス認定士」や「CDR認定」の取得も目指し日々の業務にあたっています。