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NST

NSTとは

NSTは、Nutrition Support Teamの略語です。

人は、食べ物を口から食べ、それを栄養として生きています。
しかし、その当たり前のことが何らかの原因で出来ない、あるいは食べる量が減ってきて栄養が十分に摂れなくなった時、どうしたら良いのでしょうか?

入院中の患者さまにこういったことが起きた場合、その原因や栄養状態を把握し、患者さまお一人お一人に合った適切な栄養法(経口摂取、経腸栄養、静脈栄養)により、栄養摂取法や栄養状態の改善の検討を行います。
NSTは、医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、言語聴覚士、理学療法士、歯科衛生士など各専門スタッフがそれぞれの知識や技術を出し合い入院患者さまに最良の栄養療法を提供するために、職種を越えて構成された医療チームのことです。
NSTは入院患者さんの栄養状態を評価し、適切な栄養療法を提言・選択・実施します。
そして患者さんの栄養状態の改善・治療効果の向上・合併症の予防・QOL(生活の質)の向上・在院日数の短縮・医療費の削減などを活動目的としています。

当院でのNST歴史

2005年5月 全科型NST活動開始
2006年 JSPEN NST稼働施設認定
2010年4月 栄養サポートチーム加算算定

活動内容

NST回診(各病棟1時間程度)

急性期病棟:週1回 慢性期病棟:月1回 病棟ごとにNSTチームを作り、それぞれの病棟でNST回診を実施

NSTランチミーティング

第一月曜日 各部署持ち回りで学習会や症例検討会を実施

NSTリンクスタッフ会議

第一月曜日 褥瘡チームと合同で行い、症例検討会や勉強会を実施し、情報共有を図る

NSTブートキャンプ

年一回実施。研修医による栄養講義、院内フィットネストレーナーによる運動実技
職員自らの栄養や運動について考える

当院でのNST介入基準

  1. 栄養スクリーニング
    (入院診療計画書 医師評価:中等度以上の栄養不良)
    (栄養管理計画書 NST介入必要あり)
  2. 低ALB(ALB3.0以下)
  3. 末梢静脈栄養のみが2週間以上継続
  4. 経鼻栄養が4週間以上継続
  5. 化学療法中もしくは、今後、予定している方
  6. 栄養ルートが決まっていない方
  7. 食事摂取量5割以下が1週間以上継続
  8. 経腸栄養剤使用中で、何らかの不具合が生じている方
  9. 体重減少・るいそう著明
  10. 褥瘡
  11. 多職種からの依頼

その他:NSTメンバーが介入必要と判断した方