安心して利用できる病院を目指して ～栄養部の取り組み～

2023年11月17日

福岡市に住んでいる外国人の数は年々増え続けています。当院にもさまざまな国籍の患者さんが来院されています。国籍の違いは言葉だけでなく、考え方や宗教、食文化が違うため食べられる物が異なります。当院では外国人やアレルギーの方が安心して利用できるよう一人一人に合わせた食事を提供しています。

外国人やアレルギーのある方が入院すると、まずは食べられない物がないか聞き取りを行います。その際、言葉が通じなくても簡単にコミュニケーションが取れるように「フードピクトグラム」や「聞き取りボード」を使っています。絵や写真を見て食べられない物、食べられる物を指差ししてもらい、確認します。

次に、聞き取りした食べられない物を確認できるよう、「個別対応表」を作ります。食事の中に食べられない物が入らないよう、全ての献立を確認します。食べられない食材が無いかを一つ一つを確認していきますが、間違いがないよう必ず２人で確認しています。
食事を作る際は「個別対応表」を見て、食べられない物が入らないよう慎重に作っています。ここでも作った人、盛り付けた人、栄養士の３人で確認することで、間違いのないように心がけています。

これは、当院で出産された方へ提供する「お祝い膳」です。肉や魚が食べられないネパール国籍の方でした。ステーキや刺身は出せないため、カレーや野菜中心のお祝い膳を作りました。毎日の食事の対応だけでなく、このような「お祝い膳」でも安心して食べられる食事作りを日々心がけています。